ダイエットに向いているキャットフードを紹介したいと思います。意図としては、安全・安心なキャットフードで、栄養価が高いながらもカロリーが低めに設定されているものを選んでみました。選んだキャットフードの口コミや評価も調べたので参考にしてください!
ダイエットフードを中心に考える場合(グレインフリー含まず)
ダイエットフードの特徴はカロリー、脂質を控え、穀物を多めに含むことで腸内洗浄を行い、栄養摂取を抑える点にあります。多くの商品は穀物を多めに含みながらも栄養素が低くならないようにバランスよく配合していますが、原材料の質に注意してみましょう。家禽、ミールミート類や動物性油脂の有無が気になるところですね。いくらダイエットのために穀物が多く配合されていたとしても、肉類はきちんと含まれているものを選びましょう。
1位【38点】ナチュラルチョイス 減量用 アダルトチキン
項目 | 値 | 点数 |
---|---|---|
カロリー | 325kcal/100g | 7点 |
脂質 | 11.5%以下 | 7点 |
たんぱく質 | 33.0% | 6点 |
その他成分バランス | 5点 | |
原材料 | 6点 | |
価格(税込) | 2,989円/2kg(実売価格) | 7点 |
安価な中ではバランスもよく、原材料も価格なりにしっかりしたものを使っているように思います。ナチュラルチョイスは全体的にプラミアムフードとしては安価な割りにバランスのいい製品を出してくるので、この原料用も他製品と同じように、価格バランスがいい製品です。ダイエットフードとして米類、オーツ麦も多めに含まれていますが、チキン生肉など肉類も多めに含まれています。
口コミの評価は概ね良好。求めすぎなければマル
ネット上でもナチュラルチョイスの口コミ、評判は良好です。ロイヤルカナン、サイエンスダイエットほどではないですが、店舗でも比較的手に入れやすいのも評価が高く、口コミも多い理由かもしれません。最近「穀物フリー」というグレインフリーのキャットフードも発売し、俄然注目が高まっていますが、そちらも減量用と同じように安価の割りにバランスがいい製品です。
2位【37点 】サイエンスダイエット プロ 健康ガード 体重管理
項目 | 値 | 点数 |
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カロリー | 317kcal/100g | 8点 |
脂質 | 9.0% | 8点 |
たんぱく質 | 33.0% | 6点 |
その他成分バランス | 4点 | |
原材料 | 3点 | |
価格(税込) | 3,678円/3kg(実売価格) | 8点 |
カロリー、脂肪はしっかり抑えられています。しかし原材料が小麦、コーングルテン、米、チキン、セルロース、動物性油脂、小麦グルテン、チキンエキス、ビートパルプ、オート麦 ファイバーといった順で多く配合されており、見てわかるとおり、肝心な肉類はほとんど配合されておらず、ほぼ消化できない穀物をメイン材料としているために数値上は下がっているという見方もできます。厳しい見方をするとこのキャットフードを与えることが「一体なにを愛猫に与えてるんだろう」という点に結びついてしまうところ。どうしても調整された栄養素でなんとか栄養配分を守っているといった感じなので、「それでもなんとしてもダイエットしなければならない!」という猫向けです。
ネット上の口コミでは評価を落としている
サイエンスダイエットは最近ネット上の口コミでどうも評価を落としているメーカーのひとつです。理由は原材料の改善が行われないというものがほとんど。少しずついい材料を使うように改善されてきたキャットフードが多い中、サイエンスダイエットはプロであっても穀物の配合量が多かったり、チキン生肉など原材料がハッキリした肉類を使用していなかったりと、不透明な部分が残っているように感じるので、それらが原因のようです。
獣医師の指導のもとに給与できるタイプとしてはメタボリックスというシリーズもあります。こちらは2ヶ月で体脂肪29%減少に役立つことが科学的に立証されているようです。
3位【33点】ロイヤルカナン ライト ウェイトケア
項目 | 値 | 点数 |
---|---|---|
カロリー | 353kcal/100g | 6点 |
脂質 | 8.0% | 8点 |
たんぱく質 | 38.0% | 5点 |
その他成分バランス | 5点 | |
原材料 | 4点 | |
価格(税込) | 2,974円/2kg(実売価格) | 5点 |
カロリーはほどよく抑えられ、脂質はしっかりと抑えられています。小麦、トウモロコシ、米もしっかり含まれていますが、肉類(鶏、七面鳥)が一番多く含まれているのはおすすめポイントですね。食物繊維が15.8%とかなり多めの配合になっています。成分表から考えると、脂肪はしっかりカットし、たんぱく質は残すことでしっかりとした筋肉を作り、維持することで脂肪を落としやすくする、健康的なダイエットの方向が示されているように感じます。ゆっくりと体を作りながらダイエットしていくダイエットフードといえます。
韓国工場で製造、ほとんどを日本に出荷というアナウンスで一気に評判が落ちている
サイエンスダイエットに続き、ロイヤルカナンは韓国工場で製造し、そのほとんどを日本に出荷するというアナウンスが出て以来、一気に評判が落ちてきています。ネット上では不買運動に近いものが起こるほど。日本人の心理やマーケットを大幅に読み違えた感じがしてなりません。しかも今やロイヤルカナンよりもいいフードは多く発売されるようになり、今後の展開がどうなっていくのか非常に注目すべき点だと思います。
4位【31点】ファインペッツ
項目 | 値 | 点数 |
---|---|---|
カロリー | 420kcal/100g | 4点 |
脂質 | 21.0% | 4点 |
たんぱく質 | 32.00% | 6点 |
その他成分バランス | 5点 | |
原材料 | 5点 | |
価格(税抜) | 500円/1kg(初回) 2,468円/1kg | 7点 |
圧倒的に初回価格が安いので、値段を優先するとこれ以外に選択肢がないですが、あくまで初回だけ。2回目以降は1kgで2,468円なので決して安くはありません。米、大麦が入っているのでグレインフリーではありませんが、プレミアムキャットフードを試してみたい場合に500円程度で試せることを考えると入り口としてはいいと思います。ただし、ダイエットフードとしてはカロリーが高過ぎて余りおすすめできません。
プレミアムフードで手にしやすいものを探していると出てくるのがファインペッツ。一応調べたので掲載しておきますが、ダイエットに向いているタイプではありませんでした。
ウェットフードでダイエットをする場合はグレインフリードライフードと組み合わせて
ウェットフードは量もそれなりにあるのにカロリーが非常に少なく、水分も多いので猫にとって満足度の高い食事です。しかしウェットフードだけでは栄養量が足りません。そこで少量でもしっかりと栄養を摂取できるグレインフリーが大活躍!
よほど食いしん坊の猫でなければ、ウェットフードを食べた後にドライフードはほとんど食べないと思います。しかもウェットフードを使ったダイエットを行うと、猫もウェットフードをもらえるのを待ってしまうので、余計にドライフードを食べないという事態に。そんな時に穀物入りのダイエットフードをあげていては余計に食べず、栄養不足に陥ってしまいます。
そのため高たんぱく、高脂質のグレインフリーのドライフードでうまく栄養を補充してあげます。ウェットフードと組み合わせたダイエットにちょうどいいグレインフリーのキャットフードを紹介します。
1位【33点】カナガン
項目 | 値 | 点数 |
---|---|---|
カロリー | 390kcal/100g | 5点 |
脂質 | 17.0% | 6点 |
たんぱく質 | 33.00% | 6点 |
その他成分バランス | 5点 | |
原材料 | 6点 | |
価格(税抜) | 3,960円/1.5kg | 5点 |
カナガンはグレインフリーキャットフードとして非常に秀逸なバランスといえます。たんぱく質、脂質が他のグレインフリーと比べると抑えられていて、グレインフリーキャットフードでダイエットを行いたい場合でも安心感があります。カロリーはやや高め。動けないほどじゃない猫に対して適度な運動で健康的にダイエットを図りたい場合にはカナガンはいい選択肢だと思います。
ウェットフードとの併用には一番バランスがいい
高たんぱく、高脂質ではありますが、グレインフリーの中では抑え目の配合。ウェットフードでしっかりとお腹を満たした愛猫が合間に食べるドライフードとして最も適しているといえると思います。
2位【33点】シンプリー
項目 | 値 | 点数 |
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カロリー | 380kcal/100g | 5点 |
脂質 | 20.0% | 5点 |
たんぱく質 | 37.00% | 5点 |
その他成分バランス | 5点 | |
原材料 | 5点 | |
価格(税抜) | 3,960円/1kg | 8点 |
グレインフリーとして生まれ変わったシンプリー。以前の米入りのシンプリーとは名前だけ同じで中身は全くの別物です。魚系グレインフリーキャットフードとしてはナンバーワン。
魚が好きな猫にはシンプリー
カナガンの方がウェットフードとのバランスは丁度いいのですが、日本の猫は魚が好きな傾向にあります。そんな場合にはシンプリーがおすすめ。
3位【32点】ジャガー キャットフード
項目 | 値 | 点数 |
---|---|---|
カロリー | 384kcal/100g | 5点 |
脂質 | 20.0% | 5点 |
たんぱく質 | 40.00% | 5点 |
その他成分バランス | 5点 | |
原材料 | 6点 | |
価格(税抜) | 4,280円/1kg | 6点 |
ジャガーは最近イギリスから輸入が開始された新しいキャットフードです。エッセンシャルフーズ社はドッグフードは前から発売していましたが、プレミアムキャットフードの発売は初!満を持してリリースされました。チキンや鴨の鳥類と、サーモン、マスなどの魚類の両方からたんぱく質を摂取でき、原材料の高品質さもウリです。
シンプリーと同じような選択肢のひとつ
肉と魚をバランスよく配合していて、脂質はシンプリーと同じなので、シンプリーと迷った場合には食べる方でいいと思います。価格はシンプリーの方が少し安いですよ。
4位【31点】オリジン
項目 | 値 | 点数 |
---|---|---|
カロリー | 406kcal/100g | 4点 |
脂質 | 20.0% | 5点 |
たんぱく質 | 42.00% | 5点 |
その他成分バランス | 5点 | |
原材料 | 6点 | |
価格(税込) | 6,242円/2.27kg | 3点 |
カナダのチャンピオンペットフード社が自社工場で製造しています。非常に高品質で評価も高いですが、価格は高め。キャットフードとしては文句のない作りのレベルとなっていますが、ダイエットフードとしてはカロリーが高すぎる点が気になります。
ウェットフードを早めに解除したい猫に
ジャガー、シンプリーと脂質の含有量は同じなので好みでいいと思いますが、最も高たんぱくになっています。品質も目を見張るものがありますが、その分価格も高いので、マッチョ向きのダイエット方法を望んでいる人向けかな。
総合評価
ドライフードのみのダイエット用キャットフードは、価格と原材料から考えるとナチュラルチョイスが一歩抜きん出ている感じがします。
ただ気になる点もあります。非常に難しい判断ですので、飼い主がきちんと選んであげる必要がありますが、ダイエットをしなくてはいけないほどの猫の場合、健康な猫に比べれば内臓も少なからずダメージを負っている、もしくは負担がかかっている可能性があります。そんな時にいくら脂質が少ないとはいえ、穀物が大量に含まれていて、原材料のクオリティが低いものを与えるのはどうなのか、気にしてしまいます。
ウェットフードと併用するのであればダイエット用フードはやめて、グレインフリーのキャットフードを選んでください。太り過ぎの場合はグレインフリーのドライフードを少なめに、ウェットフードを多めに。栄養バランスを考える必要はありますが、ウェットフード&グレインフリーが最も健康的に痩せられる猫ダイエットの極意です。
カロリー | 脂質 | たんぱく質 | 点数 | |
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サイエンスダイエット プロ | 317kcal | 9.0% | 33.0% | 37点 |
ロイヤルカナン | 353kcal | 8.0% | 38.0% | 33点 |
ナチュラルチョイス | 325kcal | 11.5% | 33.0% | 38点 |
ファインペッツ | 420kcal | 21.0% | 32.00% | 31点 |
シンプリー | 380kcal | 20.0% | 37.00% | 33点 |
ジャガー | 384kcal | 20.0% | 40.00% | 32点 |
オリジン | 406kcal | 20.0% | 42.00% | 31点 |
カナガン | 390kcal | 17.0% | 33.00% | 33点 |