猫のテリトリー範囲を知ればカロリーが運動不足であることに気付く
野良猫のテリトリーは半径500mほど
猫は本来テリトリーをもっており、その中を移動しています。野良猫のテリトリーの行動半径は、500mほどであり、狩場と寝床に分かれています。そのため毎日あちらこちらへと行動することで十分な運動をしていることになります。500mが広いと感じるか、狭いと感じるかはありますが、家の中に比べればはるかに広大なテリトリーですね。
家猫のテリトリーは家の中だけ。半径数mほど
当然家の中で過ごしている猫は行動範囲も狭くなり、運動不足になりやすくなります。反対にキャットフードは十分に与えられ、カロリーは足りているものの、カロリーの消費が足りません。結果的に太りやすくなります。インドアなどと書かれた種類のキャットフードであれば低カロリーになっていて、摂取カロリーと消費カロリーのバランスを取るようにしています。
私達にとっては当たり前のように感じている家猫の暮らしですが、猫にとって家の中がテリトリーとしていかに狭いかを覚えておくようにしたいものです。
テリトリーが広いということは筋肉量も段違い
野良猫のテリトリーが500mほどであれば、家猫の何倍でしょうか。当然家猫に比べれば筋肉も非常に発達しています。筋肉が発達しているということはその分カロリーの消費量も多く、太りにくくしっかりとした体つきになっていきます。テリトリーの広さの違いはただ行動範囲が広い、運動できるということ以外にも、気分のままに自由に移動でき、好きな場所で好きなように過ごすことができます。結果ストレスを未然に防ぐことができます。
誤解のないよう、野良猫がいいというわけではありません
ただ野良猫の場合は毎日の食事にありつけるかという問題を控えていますし、病気、事故の問題も抱えていますので、一概に野良猫の環境は素晴らしい!ということではありません。家猫に野生、野良のような環境を与えることはできませんが、本来の姿から考えるととてつもなく運動量が少ないということを知っておき、その上で運動をさせる必要があります。
急な運動は負担
だからといっていきなり運動させすぎは禁物!今までやってこなかったのにいきなりは無理です。毎日ゴロゴロして過ごしている人が、いきなりアスリートの真似はできないのと同じことです。ただ「猫じゃらしでプラプラ遊んだから今日は十分運動したね!」ということではなく、運動できない猫でも少しずつさせることで、少しずつ運動量を増やす必要があります。
勝手に遊んでくれる環境を作って
おもちゃも猫じゃらしだけだと大変なので、自分で勝手に遊ぶものや、壁を伝って上に登れるようにしたり、出来る限り生活の中で勝手に運動してくれる環境を作るようにしましょう。例えば猫が思わず反応してしまうようなねずみのおもちゃを、通路の壁に糸で繋いでおいてもいいと思います。通る度に思わずちょこちょこ遊んでくれるかもしれません。部屋に入るには小さなダンボールを飛び越えないと入れないようにしてもいいでしょう。色々なトラップを仕掛けてあげてください。