体格や種類ごとで大きく違う。一般的な体重を目安にしないで
猫のダイエットの目安はやはり体格です。しかし明確に「体重が○kg以上になったら肥満です!」という様なことは言いにくい場合があります。犬に比べると猫の種別の体格差はそれほど大きくはありませんが、それでも種族や性別によっては体格に差が出てしまいます。また猫によっては、筋肉が多く体格の割に体重が重い猫も存在します。そのため明確に体重によって肥満かそうでないかを判断するのは難しい部分があります。ですから飼い猫のダイエットを考えている飼い主さんは「体重が○kgだから、まだ大丈夫」という様な認識をすることは大変危険であり「判断は他の部分でしていかないといけない」ということを覚えておかないといけません。
わかりやすい肥満判定は胸で判断
猫の肥満を判定する部分は、まずは胸です。普通に過ごしている時に、やさしくゆっくりと胸のあたりを触ってあげて下さい。その時に、胸の肋骨のゴツゴツが、肉を挟んで触れる位がちょうどよい体格です。これが、ゴツゴツがはっきりと触れるぐらいだと痩せていますし、全くわからないと肥満ということになります。骨のゴツゴツというと、背骨も触りやすい部分ですが、猫は年齢によっては背中の筋肉が落ちてしまっている場合があり、高齢の場合は「体格は肥満傾向にあるのに、背骨のゴツゴツはよく触れる」という状況になる場合があります。ですので、背骨のゴツゴツはあまりあてにはせず、胸の肋骨部分で脂肪ののりかたを判定する様にしましょう。
肥満は関節を傷めやすい。歳と取っても関節に異常が出やすいので、若い間にダイエットを
猫はふっくらしていると可愛く見えますし、見慣れてしまうと適正体重の猫は痩せて見えてしまい、ダイエットをする必要性を感じない飼い主も多いのが現状です。しかし肥満は関節にも負担がかかり、生活の質が落ちてしまいます。行動の変化の代表的な物は「若い時に比べると飛んだり跳ねたりしなくなった」「余り爪とぎをしなくなった」という行動も、関節を痛めている行動の一つです。
変形性関節症になったら運動は避けて
猫は年齢を重ねると変形性関節症になる猫がとても多いことが知られています。ただしレントゲンなどで確認しないとわからないので、わからないままであることも多いでしょう。歳を取ってからだとダイエットも難しくなります。少しでも辛い思いをさせないように、若い間に適正体重を目指してあげたいですね。